2008年05月

2008年05月03日

ネット決済でカード無断使用、「本人確認不備」と支払い請求棄却

長崎県の会社員男性のクレジットカードを、長男(当時19歳)が無断使用してインターネットで決済した代金を巡り、カード会社が男性に約300万円の支払いを求めた訴訟の判決が、長崎地裁佐世保支部であった。裁判官は「ネット上の決済システムで、カード会社側が可能な限り第三者の不正使用を排除する利用方法を構築しているとは言い難く、男性に重大な過失はない」として請求を棄却した。判決は4月24日。

判決によると、男性は2005年2月、閲覧した記憶がないサイトの利用料約300万円を同社から請求された。その後、男性の就寝中に長男がカード番号や有効期限などカード表面にある情報をメモし、サイトの決済画面に入力し手続きしていたことがわかった。

同社側は「会員規約では家族や第三者が不正使用した場合も会員に支払い責任がある」と主張。男性側は「暗証番号など本人確認情報の入力が不要な決済方法があることを事前に知らされておらず、適切なカード管理は困難」としていた。

最終更新:5月2日12時17分
anzenbanks at 07:43|この記事のURL裁判 
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