2017年07月

2017年07月17日

愛知のJA、横領など5年で4億円 情報公開請求で判明

愛知県内の農業協同組合(JA)の職員による顧客の金の横領など、JAが県に届け出た不祥事が、2012〜16年度に17件あったことが、県への情報公開請求で分かった。被害額は計約4億円に上る。県によると今年6月までに新聞で報道されたのはうち6件。専門家はJA自身による情報公開の必要性を指摘する。


横領などの不祥事があった場合、JAは監督官庁の都道府県に届け出ることが農協法で義務づけられている。12〜16年度の5年間に県内の20JAから県に提出された「不詳事件届け出書」をもとに朝日新聞が集計したところ、被害額は3億9900万円超だった。

内訳は、顧客の定期積み金や集金した共済掛け金を着服するなど「業務上横領」が11件、計1億6762万円で最多。「業務上横領と詐欺、窃盗」に分類された事例も1件(2億973万円)あった。

県はJAに不祥事の公表を促している。だが今回、「公開するとJAの社会的信用が失われる恐れがある」(県組合検査指導室)として、JA名をすべて黒塗りで開示した。動機の部分も「個人の思想信条が明らかになる」との理由で黒塗りとした。

取材で特定されたJA愛知西(愛知県一宮市)では今年、男性職員が旅行券の不正購入や地方自治体などが観光客誘致のため旅行業者などに支払う助成金の着服などで573万円を横領していたことが発覚。この事例では職員が被害を全額弁済したとして、同JAは刑事告訴を見送った。

朝日新聞2017/7/14

anzenbanks at 07:31|この記事のURL中部 

2017年07月05日

佐賀銀情報流出、元行員を再逮捕 営業秘密開示容疑

佐賀銀行で1億円以上の高額預金者169人分の顧客情報が流出した問題で、福岡県警は5日、窃盗グループに情報を渡したとして住所不定、元同行員(42)を不正競争防止法違反(営業秘密開示)容疑で再逮捕した。窃盗グループはこの情報を基に空き巣に入ろうとしていたことも判明した。

容疑者は同行2支店で起きた多額窃盗事件や建造物侵入事件に関与したとして福岡地裁で公判中で、逮捕は5回目。再逮捕容疑は2016年7月5〜12日、福岡市東区の飲食店で、1億円以上の預金がある169人分の顧客情報を印刷するなどしたリスト3枚を窃盗グループの男に渡して営業秘密を開示したとしている。認否は留保しているという。


県警によると、リストを受け取ったのは同行2支店の事件に関与したとして公判中の男。リストを基に窃盗グループの別の男2人が顧客1人の自宅に空き巣に入ろうとし、電話をかけて在宅を確認したため断念していたことも供述したという。

公判中の男がリストを県警に提出。その後の調べで容疑者が昨年7月5日、同行の顧客データベースを使って高額預金者の情報を検索していたことが確認されていた。


2017/7/5毎日新聞
anzenbanks at 21:49|この記事のURL九州 
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