2005年05月31日

生体認証の最大のネック、それは生体情報の管理方法

銀行のATMなど、たくさんのメーカーから様々な商品が発売されています。
しかし、もしそうした製品の中から、貴方の指紋や静脈のデジタルデータが
漏洩したらどうなるでしょうか?
鍵や暗証番号が盗まれるのとは別次元の危険性が出てきます。


生体認証に用いられるデータは、最高レベルの個人情報です。
機械の中ではデジタル化されており、
もし外部へ流出すれば、偽造される可能性もあります。
安全性を考えると、そのデータ自体二度と使えないものとなってしまいます。
しかも、これらはデータで、当人が変更ができるものではありません。
文字通り、一生ものです。

暗証番号のように再発行もできない。
しかも、管理者が機械の中から情報を持ち出してしまえば、
セキュリティの意味が全くなくなります。

生体情報といえども管理という側面ではパスワードと同等のリスクがあるし、
漏洩時はパスワードと比較にならない被害が発生するおそれがあります。
利便性や流行だけにとらわれず、
この機械には登録してもいいのか、
管理者は信用できるのか、
利用者側も厳密にリスクを分析する必要が出てきています。
anzenbanks at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)ニュース 

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