2005年09月16日

保険金不払い-明治安田生命の悪質性暴露 金融庁が通知

明治安田生命保険の保険金不払い問題をめぐり、金融庁が8月上旬に明治安田側に伝えた検査結果通知の中で、「顧客対応に著しく不適切な点があった」と具体的な事例を挙げて悪質性を指摘していたことが15日、分かった。
明治安田は苦情に対応するためのマニュアルで「2回苦情を受けたら支払いに応じる」などと細かく規定。これまで明治安田は「営業現場の責任」を強調していたが、保険金支払いを極力抑制しようと組織的に対応していた実態が浮き彫りになった。

金融庁が特に深刻な問題として指摘したのは、「不払いへの苦情対応」と「個人顧客への不払いの集中」の2点。「苦情対応」では、保険金不払いへの苦情に対応するためにマニュアルを作成するなど本社主導でトラブル回避に動いていた。

具体的に契約者から「不払いはおかしい」とクレームのあった場合、マニュアルで「苦情が1回だけなら支払いに応じないこと」「2回苦情を受けたら支払いに応じること」などと規定。結果的に不払いを承諾した契約者だけが泣き寝入りすることになった。また、訴訟に発展しそうなものについては迅速に保険金を支払い、和解に持ち込んでいた。「不払いの集中」については、大企業の従業員対象の団体保険では不払いはほとんどなく、個人契約者に集中。個人契約者を軽視する明治安田の営業姿勢が明らかになった。
(毎日新聞)
anzenbanks at 06:35│Comments(0)TrackBack(0)損害保険 | ニュース

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: