2005年09月21日
損保の未払い、公表16社で計66億円に
三井住友海上火災保険は20日、過去3年間に2万5091件、約15億7440万円にのぼる保険金の未払いが見つかったと発表した。
これで大手損保6社の未払い調査の結果がひと通り出そろい、未払いは6社で13万件、55億円を超えた。
日本損害保険協会によると、加盟22社のうち19社で未払いが発覚し、これまでに調査結果を公表した16社の未払いは合計16万1128件、66億5703万円に達した。損保各社のずさんな支払い管理体制に対する批判が改めて強まりそうだ。
未払いの多くは、自動車保険でみつかった。自動車保険には対人・対物補償などに加え、見舞い費用や代車費用を負担するなどの「特約」がつけられる場合が多いが、未払いのほとんどはこの特約が契約通りに履行されていなかった。
1998年の保険料率の自由化以降、損保各社は契約獲得のために競って特約を増やしたが、特約の支払いシステムの構築を後回しにした。社員によるチェック態勢も不十分で、契約優先の営業姿勢が大量の支払い漏れを放置する結果につながったとも言える。
(読売新聞) -
これで大手損保6社の未払い調査の結果がひと通り出そろい、未払いは6社で13万件、55億円を超えた。
日本損害保険協会によると、加盟22社のうち19社で未払いが発覚し、これまでに調査結果を公表した16社の未払いは合計16万1128件、66億5703万円に達した。損保各社のずさんな支払い管理体制に対する批判が改めて強まりそうだ。
未払いの多くは、自動車保険でみつかった。自動車保険には対人・対物補償などに加え、見舞い費用や代車費用を負担するなどの「特約」がつけられる場合が多いが、未払いのほとんどはこの特約が契約通りに履行されていなかった。
1998年の保険料率の自由化以降、損保各社は契約獲得のために競って特約を増やしたが、特約の支払いシステムの構築を後回しにした。社員によるチェック態勢も不十分で、契約優先の営業姿勢が大量の支払い漏れを放置する結果につながったとも言える。
(読売新聞) -