2005年10月22日

保険金不当不払い52億、社長ら辞任。明治安田生命

明治安田生命保険は21日、一連の不当な保険金の不払いが過去5年間に計1053件(約52億円)に上るとした社内調査結果を発表すると同時に、金子亮太郎社長ら代表権を持つ3人の取締役の引責辞任を正式表明した。
一方、金融庁は、こうした明治安田生命の経営陣のガバナンス(企業統治)の欠如を問題視しており、来週中に決まる行政処分は2度目の業務の一部停止命令を含む厳しいものになりそうだ。

この日発表された調査報告書は、不払いの要因は、合併前の旧明治生命時代に発生したとしている。
具体的には、
〈1〉2001年度以降の中期経営計画で「支払い査定力を強化」する方針が決まった
〈2〉2002年に、保険金、給付金の不必要支払いの根絶に取り組んだ支払い査定グループが金子社長から社長表彰を受けた
〈3〉「支払い抑制金額 対前年10%増」など個人の年度目標で支払い抑制金額の数値目標を掲げられた――などと指摘した。

しかし、調査報告書は「不適切な詐欺無効等(による不当な不払い)が急増していると気づいていた経営陣はいなかった」とも指摘し、報告書をとりまとめた北尾哲郎弁護士は「会社ぐるみで行われたものではない」との見方を示した。
(読売新聞)


anzenbanks at 08:25│Comments(0)TrackBack(0)損害保険 | ニュース

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: