2005年10月29日

金融庁、明治安田生命に2種類の業務停止命令

金融庁は28日、1000件を超える不当な保険金不払いが発覚した明治安田生命保険に対して、保険業法に違反するとして、2種類の業務停止命令を含む行政処分を出した。新規の保険契約と募集を11月4日から2週間の業務停止にしたほか、新商品の開発、販売を“無期限”の業務停止にした。
明治安田は今年2月にも業務停止命令を受けているが、1年で2回の業務停止命令を受けた生保は過去にない。また、期限のない業務停止命令も保険業界では初めてで、明治安田に対する処分は異例づくめの厳しいものになった。

処分のうち、新規商品販売の停止には「業務改善計画で経営管理体制の抜本的な改善を確認できれば解除する」と明記し、明治安田の経営刷新への姿勢を厳しく問う内容。明治安田は新商品の販売停止で、12月から対象商品が増える銀行窓口での保険商品販売で他社に遅れを取ることになる。

金融庁によると、明治安田の過去5年間の不当な保険金不払いは、既に明らかになった1053件52億円のほか、新たにがん保険給付金の不当な不払い1450件、3億5000万円も発覚。金融庁は不払いの主因が、経営管理態勢の不備にあったと認定。過去にさかのぼって経営責任を明確にするよう強く求めた。

また金融庁は、明治安田の子会社で保険代理会社の明治安田生命保険代理社の全業務を11月4日から6カ月間停止にし、経営管理体制の抜本的改善を解除の条件にした。同社は法人向けの保険業務などをしているが、契約者に対して保険料を特別に割り引いたり、申込書や告知書を代筆するなど違法行為を役職員11人が組織的に行っていた。
(毎日新聞)
anzenbanks at 19:23│Comments(0)TrackBack(0)損害保険 | ニュース

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: