2005年12月22日

盗撮悪用?都内コンビニでUFJの偽造カード使用判明

UFJ銀行は21日、東京都内3カ所のコンビニエンスストアで、愛知県内11支店の顧客14人の偽造キャッシュカードが使用されたことを明らかにした。うち数人は預金の残高照会が行われたが、現金の引き出しなどの被害はなく、同行は警視庁と愛知県警に届け出た。愛知県内では10月下旬に同行ATM(現金自動受払機)コーナー3カ所で小型カメラが見つかっている。首都圏と愛知県内で発生した一連のATM盗撮を巡り、隠し撮りされた情報が悪用された疑いが、初めて浮上した。

同行によると、21日早朝、都内のコンビニで連続的に偽造カードが使用された。大半はカードの磁気ストライプの情報の一部が本物と異なっていたため、取引ができない状態だったが、数人については磁気情報や暗証番号が一致し、残高照会が成立した。すべて残高照会を試みたもので、預金引き出しなどの手続きは行われなかった。

カードが偽造された14人のうち、一部の顧客は盗撮カメラが設置されていた店舗のATMを利用していたことが確認されている。しかし、実際に残高照会が成立した顧客が、盗撮カメラが設置されていたATMを使っていたかは確認されていない。

同行は19日にも、都内のコンビニで、都内の支店の顧客1人の偽造カードが使用されたことを明らかにした、取引は成立しておらず、盗撮事件との関連も不明だ。
 同行では8月下旬から10月下旬にかけて、首都圏の4都県と愛知県内の計55店舗のATMで小型カメラの設置が判明しており、暗証番号を盗撮された可能性がある顧客は6000人に上っている。これまでに、盗撮された情報が悪用されて預金が引き出された被害は確認されていない。

警視庁はこれまでに、都内で発生した盗撮に絡んで、実行役の男女計5人を建造物侵入容疑で逮捕している。押収した映像受信機の画像から、カードの表面に記載された情報や、暗唱番号を盗み見しようとしていたことが判明。同庁は、利用客の個人情報を隠し撮りすることが目的だったとみて、詳しい手口を分析している。愛知県の盗撮と関連を調べているが、カメラを隠すために使われた容器が違うなど相違点もある。
 実行役は、映像受信機で盗撮したり、隠しカメラを設置したATM台に客を誘導するため一方の前に立つなどの役割を分担していた。調べに対し「中国語を話す者に指示された」と供述しており、黒幕に中国人グループが関与しているとみて捜査している。
(毎日新聞)
anzenbanks at 06:26│Comments(0)TrackBack(0)ニュース | 詐欺事件

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: