2006年06月26日
住宅ローン完済返戻金 256信金が報告怠り一時17億円
国内全信用金庫の約9割に上る256の信金で、住宅ローンを繰り上げ完済した利用者約3万人に対し、規定に基づく返戻金合計約17億円が未払いになっていたことが明らかになった。
信金業界が出資し、個人向け融資を保証する「しんきん保証基金」への報告を各信金が怠っていたためで、5月末までに確認できた約2万8000人に合計15億5000万円を返還した。
しかし、転居などに伴って依然として約2000件・1億5000万円が未払いのままになっており、同業界はインターネットのホームページ上などで対象者に確認するよう呼び掛けている。
同基金によると、20年間の返済計画で信金から1000万円を借り入れる際、一律18万8900円の保証料を一括して支払う。融資実行後、半期の10年で完済すれば、規定で4万5300円の保証料が戻ってくる計算になる。
複数の信金が顧客からのクレームを受け、昨年9月に全国レベルで調査を実施した。その結果、1995〜2001年度に完済した利用者を中心に、平均5万円の返戻金を受け取っていないことが判明した。最も古い完済例は、20年以上前の84年度にさかのぼるという。
02年度以降は、それまで文書の郵送に頼っていた報告手続きを、コンピューターシステムを導入した自動管理に改めたため、未払い件数は激減した。しかし、信金側の入力ミスなどで同年度以降も未払いが散見されるという。
信金関係者によると、47都道府県すべてで未払いが発生しており、民法の規定に従い、遅延損害金として返戻額の5%に未払い年数を掛けた分を上乗せして返還する。損害金は基金ではなく、対象信金が負担する。
(フジサンケイ ビジネスアイ) 6月17日
信金業界が出資し、個人向け融資を保証する「しんきん保証基金」への報告を各信金が怠っていたためで、5月末までに確認できた約2万8000人に合計15億5000万円を返還した。
しかし、転居などに伴って依然として約2000件・1億5000万円が未払いのままになっており、同業界はインターネットのホームページ上などで対象者に確認するよう呼び掛けている。
同基金によると、20年間の返済計画で信金から1000万円を借り入れる際、一律18万8900円の保証料を一括して支払う。融資実行後、半期の10年で完済すれば、規定で4万5300円の保証料が戻ってくる計算になる。
複数の信金が顧客からのクレームを受け、昨年9月に全国レベルで調査を実施した。その結果、1995〜2001年度に完済した利用者を中心に、平均5万円の返戻金を受け取っていないことが判明した。最も古い完済例は、20年以上前の84年度にさかのぼるという。
02年度以降は、それまで文書の郵送に頼っていた報告手続きを、コンピューターシステムを導入した自動管理に改めたため、未払い件数は激減した。しかし、信金側の入力ミスなどで同年度以降も未払いが散見されるという。
信金関係者によると、47都道府県すべてで未払いが発生しており、民法の規定に従い、遅延損害金として返戻額の5%に未払い年数を掛けた分を上乗せして返還する。損害金は基金ではなく、対象信金が負担する。
(フジサンケイ ビジネスアイ) 6月17日