2006年08月23日

紀陽銀、公的資金申請へ 財務強化、300億円規模

紀陽銀行(和歌山市)は22日、地域金融機関の再編のため経営安定を目指す金融機能強化法に基づき、公的資金の注入を金融庁に申請する方針を固めた。公的資金注入によって、不良債権の一掃をはかるなど財務体質を改善、地元企業への融資拡大をはかる。金融庁も紀陽銀行への公的資金注入の方針を固めており、規模を300億円前後とする方向で最終調整中。実現すれば、同法適用の第1号となる。

紀陽銀行は今年2月、和歌山銀行(和歌山市)とともに持ち株会社、紀陽ホールディングス(HD)を設立、10月10日に存続銀行を紀陽銀行として和歌山銀行と合併を目指している。
ただ、紀陽HDの今年3月末時点での不良債権比率は大手銀行や優良地銀を上回る7・39%に達している。財務強化が課題で、同HDは公的資金注入を「選択肢の一つ」(片山博臣社長)として検討を進めていた。

紀陽HDでは、紀陽と和歌山両行間で重複している店舗のリストラなど収益改善に着手。人員配置整備などを進めており、「3年後には30億円以上の合併効果を上げたい」(片山社長)という。

(産経新聞) 8月22日
anzenbanks at 06:21│関西 | ニュース
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