2006年11月07日
イモビライザー車も盗難の可能性、保険金支払いを命令
「イモビライザー」と呼ばれる特殊な盗難防止装置が付いた自動車を盗まれたとする千葉市内の男性が、盗難は不可能として保険金の支払いを拒んだ日新火災海上保険に、保険金を払うよう求めた訴訟の判決が6日、東京地裁であった。
裁判官は、「イモビライザーが搭載されていても、盗難に遭う可能性はある」と述べ、請求通り約605万円の支払いを命じた。
男性は、2003年、駐車場で、所有する高級乗用車を盗まれたとして、同社に保険金を請求。保険会社側は、「イモビライザーがあれば、純正の鍵なしにエンジンは始動できない。男性は盗難を装って保険金を不正に得ようとした」と、支払いを拒否した。
判決は、イモビライザー付きの車両でも盗難に遭うケースがあることを指摘、「偽装盗難とは証明されていない」と述べた。
(読売新聞) 11月7日