2009年09月05日
現金輸送車7200万円盗難、「内部犯想定超え。 筑邦銀幹部 苦渋の会見
2日午後0時半すぎ、筑邦銀行から現金輸送車が乗り逃げされた、と110番があった。車は約1時間後、乗り捨てられているのが見つかったが、ジュラルミンケース4個の鍵がこじ開けられ、現金約7200万円がなくなっていた。県警は窃盗事件とみて捜査している。
車には子会社から同行に出向中の男性社員2人が乗車。午前8時半に会社を出発し、同行の支店など5カ所を回り現金を回収、久留米市へ戻る途中だった。
運転手の男が助手席の男性に「車の調子が悪いから外で確認してくれ」と指示。男性が車から降りた直後に乗り逃げしたという。男は今月末に退職予定だった。
現金輸送中の多額窃盗事件で、筑邦銀行の頭取ら幹部は2日、記者会見し「防犯対策は厳重にしてきたつもりだが、想定を超えた事態だった」と苦渋の表情を浮かべた。県警は、乗り逃げからわずか30分で現金を積み替え、逃げていることから、周到に計画した可能性もあるとみている。
同行によると、現金輸送車は強盗など外部からの襲撃に備え、特殊仕様にしていた。輸送ルートは毎日アトランダムに変え、ルートを運転手に伝えるのは当日朝で、ジュラルミンケースの鍵は乗員に持たせないなどの対策を講じていた。
加えて「2人で行動させることが、最大のチェック効果と考えていた」
事後の対応のまずさも露呈した。輸送車の帰社が30分以上遅れ、連絡用の携帯電話も通じない異常事態だったが「事故か何かで済んでいれば、と自分たちで車を捜していた」という。結局、通報は発生から1時間半後で、県警の初動捜査が遅れる事態を引き起こした。
2009/09/03 西日本新聞朝刊
車には子会社から同行に出向中の男性社員2人が乗車。午前8時半に会社を出発し、同行の支店など5カ所を回り現金を回収、久留米市へ戻る途中だった。
運転手の男が助手席の男性に「車の調子が悪いから外で確認してくれ」と指示。男性が車から降りた直後に乗り逃げしたという。男は今月末に退職予定だった。
現金輸送中の多額窃盗事件で、筑邦銀行の頭取ら幹部は2日、記者会見し「防犯対策は厳重にしてきたつもりだが、想定を超えた事態だった」と苦渋の表情を浮かべた。県警は、乗り逃げからわずか30分で現金を積み替え、逃げていることから、周到に計画した可能性もあるとみている。
同行によると、現金輸送車は強盗など外部からの襲撃に備え、特殊仕様にしていた。輸送ルートは毎日アトランダムに変え、ルートを運転手に伝えるのは当日朝で、ジュラルミンケースの鍵は乗員に持たせないなどの対策を講じていた。
加えて「2人で行動させることが、最大のチェック効果と考えていた」
事後の対応のまずさも露呈した。輸送車の帰社が30分以上遅れ、連絡用の携帯電話も通じない異常事態だったが「事故か何かで済んでいれば、と自分たちで車を捜していた」という。結局、通報は発生から1時間半後で、県警の初動捜査が遅れる事態を引き起こした。
2009/09/03 西日本新聞朝刊
anzenbanks at 07:57│九州