2013年08月01日

ルーマニア人3人国際手配 9億円不正引き出し容疑 警視庁

日本など27カ国のATM(現金自動預払機)でハッキングにより偽造された銀行のカードで約45億円が一斉に不正引き出しされた事件で、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は、窃盗などの疑いで、ルーマニア国籍の男3人の逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。防犯カメラに現金を引き出す姿が写っていた東欧系の男女6人についても写真をホームページ上に公開し、情報提供を求めている。

同隊によると、9人は2月20日午前6時50分から午後2時半ごろまでの間、ゆうちょ銀行、セブン銀行、シティバンク銀行の3行の東京都内のATM約220カ所で、中東・オマーンの銀行口座の偽造カードを使って現金計約9億円を引き出した疑いがある。

同時刻には国内も含めて米国など24カ国で同じ銀行の口座の偽造カードを使って計約40億円が引き出され、米司法省が米国での引き出し役8人を起訴している。

同隊はルーマニア人グループも世界規模の犯行グループの一員だったとみて、米国、ルーマニア、オマーン、英国の警察当局と捜査協力を進めている。

逮捕状を取ったのはルーマニア国籍のいずれも28歳の男。偽造カードの素材に自分名義のルーマニア国内の銀行のカードを使っていたことや防犯カメラの映像などから、関与が浮上した。いずれも1月下旬に入国し、3〜4月にかけて出国している。

産経新聞 2013年7月31日
anzenbanks at 21:25│ニュース 
最新記事
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: